北海道をもっと知りたい - 北海道新幹線 Round 3 番外 — 札幌市内予定ルート探訪
[2009/08/26,2009/09/03]

北海道新幹線札幌市内ルート図 北海道新幹線札幌市内ルート図(札幌駅から建設終点)

文責:たかはし@札幌

格言:
 一度飛行機で痛い目にあったら?

初めての方へ:
 北海道新幹線 Round 1 を先ずご覧ください。

[2017/07/01 追記]
 この頁は、当初計画であった「高架」による建設を前提としています。
 計画変更で、この区間は札幌駅の至近(下記の「地点21」)までがトンネルとなったため、
 用地買収の懸念は回避されています。

2009年から2010年にかけて、北海道庁と札幌市の新幹線対策担当当局から、新幹線ルートの情報が公開されるようになりました。
札幌市内の区間については、手稲区の区間が殆どトンネルで、出口が手稲区西宮の沢2条3丁目付近。

そこから先は、高架になり、現在の発寒駅付近より函館本線と並走する形で札幌駅まで続きます。
札幌駅から先は引込み線(待避線)で、苗穂駅の近く(中央区北3条東10丁目)が工事終点です。

この先500mくらい先に、某所では(列車の)「魔改造と高度な整備技術力」で有名なJR北海道の整備工場があるのですが、そこに引き込むかどうかはJR北海道の判断で決定すると思われ、何とも言えません。

現状でも2002年頃に実施された環境アセス時から宅地化・市街化が進んでおり、実際に建設される段階でどう対応するのかが問われる状況になっています。

手稲トンネル出口付近(手稲区西宮の沢2条3丁目) [2009/06/28 現在]

〔画像クリックで拡大表示〕 地点1から南側 地点2から北側
この高圧送電線横切ると、高架になる
地点1から北側
環境アセス記述のトンネル出口付近。
何故か空き地。
もうちょっと近づいてみましょう。 やっぱり空き地。(地点3から)
ここに新幹線トンネル?
地点2から東側
建設予定ルート上に幾つかの建物が。。。

手稲区西宮の沢2条3丁目付近に建設予定のトンネル出口ですが、
2002年頃に実施された環境アセス策定時には何も無かった場所が、現在は宅地化しており、
実際に建設開始の際は、

 ・近場の代替地を用意して立ち退き
 ・トンネル出口を1km程度先へ変更(発寒駅付近?)
 ・若干のルート変更?

などの対応を迫られるはずです。
いずれにせよ、この近辺に住宅や工場が立ち並んでしまうとそれだけ余計に補償費用がかさむはずなので、出来ることなら今からでも移転補償等を始め、さっさと建設開始して欲しいところです。


トンネル出口から発寒駅まで [2009/08/26現在]

〔画像クリックで拡大表示〕 地点4から西側 案内標識を拡大してみました 地点4から南西側
この位置から新幹線高架が見えるはず
地点5から西側 地点5から東側
すぐ上あたりに新幹線高架ができる
地点5そばの交差点から
左側の建物が予定ルートに引っかかるかも
予定ルート方向を撮影。
この建物は、予定ルートに引っかかる
丸高水産の工場らしい・・ 地点6から西側
発寒駅駅舎を望む
地点6から東側
この川は新幹線高架で埋め立てられる?
地点6から南側
変電所跡らしきもの・・
地点8
このあたりで函館本線に寄り添う
地点9
駅舎の北側
案内標識のようにはいかない。
この道、札幌駅に繋がっていないため。
地点7
地点6から見て鉄道線路向かい
     
近づくと、この時間(AM 4:50)でも自転車が・・      

自動車通行量が最も少なくなる早朝に撮影したため、画像が暗かったり、若干朝焼けだったりしています。
トンネルを抜け、札幌駅方面へ向かう最初の架道橋が、道道128号札幌北広島環状線を横断します。環境アセスには「手稲架道橋」と記載されています。
この道路は、地元では「追分通」と呼ばれ、総幅員 50m の副道付き片側2車線整備の幹線道路です。

陸橋の手前を高架で渡る形になります。トンネル出口からあまり距離が無く、近くに陸橋があるため、高さ制限クリア出来るのかが若干気になります。
行く手に幾つか既存の建造物があります。移転とその補償も求められるところです。

新幹線は、発寒駅の手前で現在の函館本線に寄り添う形になり、既存鉄道の南側を札幌駅まで並行します。
新幹線の線路は、幅10m は必要なので、道路沿いの川(用水路?)は埋めることになるかもしれません。


発寒駅から琴似発寒川まで [2009/08/26現在]

〔画像クリックで拡大表示〕 地点10から南東方向
地点7から500mほど先に陸橋。
先ほどの陸橋を反対側から 線路敷地の余裕度合い判らないので、
陸橋の上に行ってみた
橋脚にペイント 地点11。札幌新道(R5)と、高速道路。
地点10から200mほど札幌駅方向。
ここは、さらに上を高架で抜ける。
もう一組複線鉄道が敷設できるスペース
ありそう。
この付近は、両側に敷地の余裕がある。
地点12
発寒中央駅。
この駅舎はおそらく建替えするだろう。
新幹線敷地に被っているからだ。
駐輪スペースは狭い。 このスペースを見る限り、
新幹線建設の際、この駐車場は消える。
【おまけ】
丁度、衆議院議員選挙の時期だった。
民主党に政権交代した選挙だ。
地点13。新青森起点 355km地点。
この陸橋は、新琴似通。
北区と西区を結ぶ4車線幅幹線道路。
この付近も、両側に敷地の余裕がある。
だが、ここも陸橋の上を高架で抜ける。
地点14から陸橋を眺める。
陸橋に上がる歩道橋がある。
地点14から札幌方向。
遠くに琴似駅前の高層住宅が見える。
約1kmほど先。敷地は両側に余裕ある。
     

この区間は、函館本線の南側に沿って建設される予定です。
従って、現在の函館本線の南側に幅約10m の敷地が最低限確保されていなければならないことになります。

途中、発寒駅と発寒中央駅がありますが、この2つの駅は、構造的な問題で、新幹線建設と共に改築されるものと考えられます。
特に発寒中央駅は、駅舎自体が新幹線建設の上で障害物になるため、全面的に建て替えられ、駅周辺も様変わりするものと考えられます。

発寒駅は比較的立派な造りなのに対して、発寒中央駅は造りが単純です。
これは、国鉄時代に発寒駅は国鉄が設置したものであるのに対し、 発寒中央駅は地域住民の陳情によって設置された歴史的経緯であるもの、と言われています。

この流れが温存されているものと仮定すると、発寒駅の改築はJR北海道の費用負担があるが、 発寒中央駅は札幌市が改築する、ということが考えられます。
発寒中央駅付近を除けば、新幹線建設敷地確保の問題は無さそうです。


琴似発寒川から札幌競馬場付近まで [2009/08/26現在]

〔画像クリックで拡大表示〕 地点15から発寒側 地点15から琴似駅方向。高層住宅入口。
異様に通路が広いのは、新幹線建設敷地の為。
地点15から発寒側に歩き、
琴似駅方向を撮影。
新幹線敷地は歩道と駐車場。
この付近から、函館本線の高架。
西区琴似4条1丁目。
駅前の高層住宅から、駅への直結通路らしい。 直結通路の他にも入口。
この通路も新幹線建設敷地。
JR琴似駅南口。見かけは近代的。
新幹線建設の際、南口は高架拡幅の為、
改築される。
JR琴似駅南口から発寒方向。
新幹線建設の障害物だ。
近づいてみる。
恐らく、新幹線建設の際に取り壊し。
JR琴似駅南口から札幌方向。
異様に広いのは新幹線敷地確保の為。
地点16から札幌駅方向。
明確に判る幅で新幹線建設用地が確保。
地点16から札幌駅方向に歩く。 地点16から発寒駅方向。
駐車場や高架下店舗は、
新幹線建設の際に無くなる。
地点17から札幌駅方向。
延々と新幹線建設用地確保されている。
地点17から札幌駅方向。
方向を少し変えて撮影。
地点17から発寒駅方向。
高架下事務所は、
新幹線建設の際に無くなる。

この区間も、函館本線の南側に沿って建設される予定です。このあたりは、はっきり判る形で用地が確保されております。

このあたりは、1988年に琴似駅から札幌駅までの連続立体交差事業で鉄道が高架になるまでは、
函館本線が占有していた敷地で、それをそのまま新幹線建設用地に転用することになります。

新幹線建設の際、琴似駅は、高架を南側に拡幅する形になるため、駅舎の一部を改築することになります。
その拡幅用地のスペースを概ね空けてあるので、最低限の準備は出来ているようです。


桑園駅から札幌駅まで [2009/08/26,2009/09/03現在]

〔画像クリックで拡大表示〕 桑園駅南口
この駅舎も新幹線建設の際は、改築。
このスペースこそが新幹線建設敷地。 桑園駅南口から発寒方面。
さらに発寒方面へ。
このスペースは新幹線建設用地。
札幌駅方面を見る。
同じように新幹線建設用地がある。
桑園駅南口を札幌駅方面へ。
建物の間に通路。新幹線建設スペース。
さらに札幌駅方面へ。
右手にイオン桑園店。
イオン桑園店建設の際、
新幹線建設用地を空けてある。
現在は歩行者通路。
地点18から札幌駅方面。
新幹線用地は、左側の遊歩道。
この遊歩道は新幹線建設で無くなる。 札幌都心に近いが、静かな場所だ。
地点19から発寒方面。
新幹線用地は、今のところ月極駐車場。
地点19から札幌駅方面。 地点20から札幌駅方面。 地点20から札幌駅方面。
この道路はスペース的に残りそう。
地点20から札幌駅方面。
この駐車場は、新幹線建設の際に廃止?
新幹線建設用地を札幌市が管理?   地点21から札幌駅方面。
あまり知られていない。
この緑地帯は、新幹線建設用地。
いずれ無くなる。
地点21から札幌駅方面へ更に進む。 案外、手入れが行き届いている。
ここは既に札幌駅から数百mの場所。
地点22。札幌駅方面。
いずれ無くなる。
地点22から札幌駅方面へ更に進む。 地点22から発寒方面を振り返る。
新幹線建設の際、消える風景だ。
地点22近辺のJRパーキング。
高架北側が入口なので、
この駐車場は残ると思う。
地点22近辺を高架の北側から。
南側とスペースの違いが判る。
地点23から発寒方面。
これも新幹線建設の際、消える風景だ。
地点23から札幌駅方面。
この付近は、高架増設後に道路付替。
この駐車場は、新幹線建設の際消える。 この付近は、歩道側に道路が移動。
現在の歩道が車道に近い幅がある。
地点24から札幌駅方面。
高架拡幅は線路単線分。
地点24から発寒方面。 地点24付近から高架南側。
隙間があることがわかる。
地点24付近の歩道。
自転車の長さから歩道幅が想像できるだろう。

桑園駅前の取材を終えた後、カメラが電池切れになったため、止むを得ず別の日に取材続行しました。

この区間も高架の南側が新幹線建設敷地です。高架になる前の函館本線跡地がそのまま新幹線建設敷地になっている状況です。

桑園駅から西8丁目あたり(地点22)までは、かなり幅広い用地があります。新幹線建設の際、この敷地全体を使うかどうかまでは判りません。

札幌駅は、現在の1番ホームと2番ホームを新幹線専用の発着に転用することが決まっています。
札幌駅の1番ホームと2番ホームは、高架の南側にあります。そのため、西8丁目から先は、高架拡幅用地幅が狭くなっています。

それでも狭軌(1,067mm)から、新幹線で使われる世界標準軌(1,435mm)に対応するため、高架は少し拡幅するようです。
札幌駅本体は既に新幹線乗り入れが可能になっています。ただ、多少の改築は必要なようです。
現在は、いつでも着工できるよう、札幌駅構内新幹線転用部の耐震補強の設計が行われています。


札幌駅から工事終点まで [2009/09/03現在]

〔画像クリックで拡大表示〕 地点25から発寒方面。
こちらも広い用地がある。
地点25から発寒方面。
少し、苗穂方面に移動。
地点26から苗穂方面。
広い用地がある。
地点26から発寒方面。
広い用地が見通せる。
地点26から発寒方面。
ズームアップしてみた。
地点27から苗穂方面。
工事終点付近の様子。
地点27から発寒方面。
判りにくいが新幹線用地は駐車場になっている。
地点27から工事終点付近。
車両留置スペースはありそうだ。
地点27から工事終点付近。
何故か整備されている。現在は空き地。
地点27から発寒方面。
JR北海道の土地。新幹線留置スペース
になるので、いずれこの駐車場は無くなる。
 

札幌駅から先も、引き上げ線が建設されます。ただ、高架は東6丁目あたりまでで、在来線と同様です。
東9丁目の踏み切りは、新幹線車両もお目にかかれるはずです。

工事終点から500m ほど先に、JR北海道の整備工場があるのですが、そこまで引き込むのかどうかは不明です。


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