北海道の歴史綴 - 平成の大合併から現在
  地方分権が少しずつ進められた時期。「中核市」「特例市」制度が作られた。この2つは、指定都市ほどの行政権限は持たない。
  全国的な流れで平成の大合併が国家主導で推進され、212あった北海道の市町村数は、2012年6月末現在で178に減った。全国的レベルでは、半分近くになったようだ。
  新自由主義的政策の影響で、都市部と地方農村部の各種格差が拡大する、という新たな問題が顕在化している。
  相変わらず札幌市への人口集中は著しく、1970(昭和45)年の100万都市宣言から40年余り経過した 2010年末時点で190万人を超えており、周辺都市も含めると少なく見ても220万人前後になる。
  また、相変わらず、北海道の人口は転出超過により緩やかな減少が続いている。
  
  
    
      | 1995(平成 7)/04/01 | 中核市制度の施行 |  
      | 2000(平成12)/04/01 | 特例市制度の施行 |  
      | 2000(平成12)/04/01 | 旭川市が中核市になる |  
      | 2000(平成12)/11/01 | 函館市が特例市になる |  
      | 2005(平成17)/04/01 | 地域自治区制度の施行 |  
      | 2005(平成17)/10/01 | 函館市が中核市に移行 |  
      | 2010(平成22)/04/01 | 支庁再編。総合振興局または振興局に名称変更 
                                                      天塩郡幌延町  → 宗谷総合振興局へ移管 
                                                      雨竜郡幌加内町 → 上川総合振興局へ移管 
                                                      網走総合振興局はオホーツク総合振興局へ名称変更 |  
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      支庁再編 |  
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      ①:石狩支庁 → 石狩振興局 
                          ②:渡島支庁 → 渡島総合振興局 
                          ③:檜山支庁 → 檜山振興局 
                          ④:後志支庁 → 後志総合振興局 
                          ⑤:空知支庁 → 空知総合振興局 
                          ⑥:上川支庁 → 上川総合振興局 
                          ⑦:留萌支庁 → 留萌振興局 
                          ⑧:宗谷支庁 → 宗谷総合振興局 
                          ⑨:網走支庁 → オホーツク総合振興局 
                          ⑩:胆振支庁 → 胆振総合振興局 
                          ⑪:日高支庁 → 日高振興局 
                          ⑫:十勝支庁 → 十勝総合振興局 
                          ⑬:釧路支庁 → 釧路総合振興局 
                          ⑭:根室支庁 → 根室振興局
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        | ○平成の大合併時代の動き/2004(平成16)年 ~ 2009(平成21)年 |  
        | 2004(平成16)年 |  
        | 12/01 | 亀田郡戸井町・恵山町・椴法華村・茅部郡南茅部町 → 函館市 |  
         2005(平成17)年 |  
        | 04/01 | 茅部郡砂原町 → 茅部郡森町 |  
        | 09/01 | 久遠郡大成町+瀬棚郡瀬棚町+瀬棚郡北桧山町 → 久遠郡せたな町
                               上川郡朝日町 → 士別市 |  
        | 10/01 | 山越郡八雲町+爾志郡熊石町 → 二海郡八雲町
                               厚田郡厚田村・浜益郡浜益村 → 石狩市
                               紋別郡丸瀬布町・白滝村・生田原町 → 紋別郡遠軽町 |  
        | 10/11 | 阿寒郡阿寒町・白糠郡音別町 → 釧路市 |  
         2006(平成18)年 |  
        | 02/01 | 上磯郡上磯町+大野町 → 北斗市〔新設〕 |  
        | 02/06 | 広尾郡忠類村 → 中川郡幕別町 |  
        | 03/01 | 有珠郡大滝村 → 伊達市
                               沙流郡日高町+門別町 → 沙流郡日高町 |  
        | 03/05 | 常呂郡端野町・留辺蘂町・常呂町 → 北見市 |  
        | 03/20 | 枝幸郡歌登町 → 枝幸郡枝幸町 |  
        | 03/27 | 虻田郡虻田町+洞爺村 → 虻田郡洞爺湖町
                               勇払郡早来町+追分町 → 勇払郡安平町
                               勇払郡鵡川町+穂別町 → 勇払郡むかわ町
                               空知郡栗沢町・北村 → 岩見沢市
                               上川郡風連町 → 名寄市 |  
        | 03/31 | 静内郡静内町+三石郡三石町 → 日高郡新ひだか町〔新設〕
                               網走郡女満別町+東藻琴村 → 網走郡大空町〔新設〕 |  
         2007(平成19)年 |  
        | 無し |  
         2008(平成20)年 |  
        | 無し |  
         2009(平成21)年 |  
        | 10/05 | 紋別郡湧別町+上湧別町 → 紋別郡湧別町 |  
       
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  総合振興局と振興局の違い
  支庁再編の際、支庁の数を減らす方向で検討が進められていたが、明治時代末期から設置されていた支庁が無くなる地域の反対は激しく、結局、全ての支庁を出先機関として存続することになった。
  その際、従来の支庁と殆ど同機能のものを「総合振興局」、機能縮小したものを「振興局」とした。
     したがって「総合振興局」は従来の支庁と思ってよいが、「振興局」は最寄の総合振興局の出張所と見たほうが良いだろう。
  石狩支庁(現:石狩振興局)は、支庁再編策定の際「道庁直轄の上で廃止」という話もあったらしいが、結局残っている。
  地域自治区
  これは、政令指定都市の区制・東京都特別区の区制とも異なり、市町村内の特定の区域にある程度の独自性を持たせる目的で設置するものだ。
     明治時代から大正時代にかけて、かつて札幌や函館などに実施されていた区制に似たものと思われる。
  北海道内でも、石狩市・伊達市・久遠郡せたな町でこの「地域自治区」が導入されている。
     例えば、平成の大合併の際、石狩市は厚田村と浜益村を編入したが、編入後はそれぞれ、石狩市厚田区、石狩市浜益区となっている。
  
  
  
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