北海道の歴史綴 - 明治19年 北海道庁発足まで

徳川幕府の大政奉還から、北海道庁発足までの20年間は混沌としていた時期である。

おおむね、東北地方の藩による分領統治から、開拓使による北海道統一と行政基盤の確立、北海道庁による自治体制の確立という流れで、統治形態が変化していった。

行政の中心も、一時的に函館に置かれた後、すぐに札幌へ移転した。


1867(慶応 3)/10/15徳川慶喜 大政奉還
1867(慶応 3)/12/19王政復古 号令発布
1868(慶応 4)/01/03明治維新動乱
1868(慶応 4)/04/XX箱館府設置
1868(明治元)/11/XX榎本(幕府軍)箱館平定
1869(明治 2)/05/17榎本(幕府軍)降伏、箱館府復帰
1869(明治 2)/07/XX開拓使設置。箱館府廃止
諸藩分領開拓事業開始
1869(明治 2)/08/15蝦夷地→北海道と改称
1869(明治 2)/09/30箱館→函館と改称
開拓使 函館出張所設置
1871(明治 4)/05/XX開拓使 札幌使庁開設。
1871(明治 4)/07/XX廃藩置県。諸藩分領開拓事業が意味を持たなくなる。
1872(明治 5)/09/XX開拓使本庁 東京から札幌に移転開設。
1872(明治 5)/09/30開拓使 北海道統一。
1882(明治15)/02/08開拓使廃止。札幌県、函館県、根室県設置
1886(明治19)/01/XX札幌県、函館県、根室県廃止。北海道庁設置

 

北海道の3県は本州のそれとは別もので、県議会が無い自治権の無い特別県だった。

北海道に本州並の自治権が確立するのは、1947(昭和22)年公布の新憲法下の地方自治法以後からになる。
○ 1869(明治 2)/08/15 制定の11国
1869年の11国
 渡島國  後志國  胆振國
 石狩國  天塩國  日高國
 北見國  十勝國  釧路國
 根室國  千島國   
○ 1882(明治15)/02/08 制定の3県
1882年の3県
 函館県  札幌県  根室県

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