美幸線(美深〜北見枝幸)

〔最終更新日: 2024/01/19〕
宗谷地方南部と旭川・札幌方面への交通をショートカットするローカル鉄道。
建設自体は、殆ど完成間近な状況だったが、延伸開業すら実現せず。
赤字ローカル線廃止の一環で、1985(昭和60)年9月16日に廃止。

建設開始当初、既設の鉄道があったが、元々馬鉄軌道の為、脱線しやすく、新線建設が求められていた模様。
仁宇布から先、踏み切りの無い高規格鉄道として建設された。
1979年まで工事は継続され、以後凍結され、そのまま廃止。

この路線は、かつての日本一赤字路線として知られている。
1974(昭和49)年度の数字で、営業係数 3859。 100円稼ぐのに 3859円経費が掛かるということらしい。
しかし、赤字の絶対額が一番大きいのは、東海道線。国鉄債務のおよそ半分といわれている。
だから、実際問題、「日本一赤字」なのではなく、「日本一儲からない」路線ということ。

路線概要

※ NASA World Wind 1.3 のランドサット衛星画像を使用しています。
※ 赤色:廃止直前の開通区間 青色:未開業区間

総延長  21.2km(営業キロ・時刻表より)
部分開通 1935(昭和10)年 4月25日(殖民軌道として)
部分開通 1964(昭和39)年10月 5日(仁宇布まで)
廃止   1985(昭和60)年 9月16日

美幸線ルート図

・略史

 1935(昭和10)/04/25
 美深〜仁宇布(現美深町)殖民鉄道として開業

 1942(昭和17)/03/13
 運用主体変更 殖民鉄道 → 仁宇布森林軌道

 1956(昭和31)/09/xx 仁宇布森林軌道廃止

 1957(昭和32)/04/xx 町営軌道として、運行再開
            国鉄 美幸線建設開始

 1963(昭和38)/03/04 美深〜仁宇布(現美深町)町営軌道廃止

 1964(昭和39)/10/05 美深〜仁宇布 開業

 1985(昭和60)/09/16 美深〜仁宇布 廃止


 この路線は全区間単線・非電化である。美深で宗谷本線に接続する。

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