北海道の歴史綴 - 昭和22年 新制北海道の発足まで

戦時体制になるが、一部を除いては、開拓事業が概ね完了した時期。
しかし、社会基盤整備は自治権の弱さ故に、本州のスピードに追いつけず、常に遅れをとっていた。
1923(大正12)/04/01南千島に町村を設置し、戸長役場制度廃止。
1933(昭和 8)/04/01帯広町、市制施行にて帯広市に
1942(昭和17)/06/10野付牛町、市制施行にて北見市に
1943(昭和18)/03/XX北海道一級町村制、二級町村制廃止
1942(昭和18)/04/01夕張町・岩見沢町、それぞれ市制施行にて夕張市・岩見沢市に
1946(昭和21)/05/10北海道指定町村制廃止
1947(昭和22)/02/11網走町、市制施行にて網走市に(同時に東藻琴村を分村)
1947(昭和22)/05/03新制地方自治法により、北海道設置

 

北海道庁(国の直轄機関)は、地方自治法施行により、本州の府県と同じ扱いとなり、やっときちんとした形の地方自治体上級官庁になる。

今では、市制施行などは北海道議会での議決権限で事実上承認され、官報告示の形を取るが、当時は北海道庁自体にそのような権限が無かったようで、直接、内務省の役人が視察に来るなどの事が行われていたようだ。

この期間に市制施行した自治体は5つあるが、すべてそのような手順を踏んだものと思われる。
1947(昭和22)年5月現在の市町村数は267。1949k(昭和24)年の広尾郡忠類村の分村を最後に市町村の数は最高に達し、全国的な流れに沿う形で昭和の大合併時代に入る。

○ 1923(大正12)年4月現在の市町村一覧
石狩支庁 渡島支庁 檜山支庁 後志支庁 空知支庁 上川支庁
留萌支庁 宗谷支庁 網走支庁 胆振支庁 日高支庁 十勝支庁
釧路支庁 根室支庁
橙色:一級町村薄緑:二級町村

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